書評54『この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう 池上彰教授の東工大講義』池上彰

書評

2012年出版の書籍です。

池上彰さんの時事問題解説は毎度わかりやすいです。
本書は学生に対する講義形式で進んでいくので、より噛み砕かれた解説を読めます。

著者が東工大教授に着任したのは、東日本大震災と福島原発がきっかけです。
報道番組で一般人に伝わらない専門家の解説を目の当たりにし、
理系と文系の間にそびえる知の断絶に激しい焦燥を覚え、理工系大学No1の
東工大でリベラルアーツの教鞭をとるようになります。

専門の違う双方の意思疎通は、本当に難しいと思います。
相手に理解してもらえるように要点をまとめて伝えるスキルが必要です。

世の中で今何が起こっているかのファクトを押さえ、流れてくる情報に惑わされない
ためには、教養が必要です。

日々学びを継続することが、自分自身の基盤として形成されていくはず。
※大学時代に今の思考があれば・・・

リベラルアーツ教育の重要性が謳われる一方で、先日のカンブリア宮殿
「京都先端科学大学」が紹介されてました。

日本電産会長の永守重信氏が理事長の本校は、企業人としての”即戦力”を
養成すること
が目的だそうです。
4年間を専門分野(+英語)に特化することで、卒業後すぐに企業で活躍できる
人材育成のあり方は、社会人となった今の立場からは、羨ましく思えます。

結局、通っていた大学でもリベラルアーツを謳いながらも、
満足するほどの勉強に着手できていなかったことが自分の心残りになっているのだと思います。
だからこそ、「即戦力育成」の言葉に強く惹かれているのだと思います。

でも、学生時代が学びの終わりでは無いと思うので、
むしろ社会に出てからが学びの本番だと思うので、自分流リベラルアーツを
見つけようと日々頑張っております。

…話がだいぶそれましたが、発売年は少し古いものの社会の動きがよくわかる
良書でした。
でも納税に対する考え方は、高橋洋一先生の書籍と若干違う説明でした。
これも面白いです。異なる考えを比較検討することが一番ためになる気がします。

3.5

コメント

タイトルとURLをコピーしました