○本書は大学時代の友人K君に紹介してもらいました。
好奇心の塊みたいなヤツです。情報のキャッチアップ力がピカイチです。
度々ケンカする腐れ縁ですが未だに仲良くできるのは嬉しい限りです。
みうらじゅんさんと言えば、1997年流行語大賞「マイブーム」の生みの親。
そして、「ゆるキャラ」の生みの親。
自身を企画からプロモーションまで、独力でコンテンツを生み出す「一人電通」と称する著者。
本書には著者の、ゼロからコンテンツを生み出す仕事術が紹介されています。
それまで世の中に「ない仕事」を生み出すには、
・日常の違和感に敏感になる
・自分が良いと思ったモノを貫き通す
・マイナスからの発想の転換を大切にする
・大衆ではなく目の前の一人に面白がってもらう
読み進めるうちに著者のマインドが浮かび上がってきますが、
同時に「日常の出来事にそれほどまで興味を持つには、どうしたらいいのか?」
という疑問が湧き上がってきました。
世の中には、最新のテクノロジーにいち早く反応するイノベーターのような人や、
尋常ではなく広い範囲で趣味を謳歌する好奇心旺盛な人がいます。
一方で、私自身にはそのような能力はありません。
一点集中型でのめり込んでしまうので、ある分野への常識の理解が抜け落ちてしまっている、
と思うことが多々あります。
自分の興味の沸かない分野に手を出すことが苦手な節があります。
著者は何を基準に自分の興味を選定しているのでしょう?
次々と出現する好奇心は何に起因しているのでしょう?
本書はこの点の深堀りが少し薄いかなという印象を受けましたが、
ここを理解することができれば人生を豊かにする鍵を手に入れられる気がします。
まだ見ぬ生涯を共にする趣味がどこかに眠っているかもしれませんしね。
またこの能力を取得することでビジネスにも応用できる気がします。
人々が気付いていないニーズを掘り起こす能力は、
まさにブルーオーシャン戦略、ホワイトスペース攻略にもってこいです。
だから、著者のように正解の無い道で自己表現しておられる方の
クリエイティブ思考に触れることは、新しい世界を開くきっかけになるはずです。
本書ではヒントを得られたものの、正解にまで辿り着くことができませんでしたが。。
でも他人から紹介された本を読むのは面白いです。著者は複数書籍出版されてるようなので、
他もチェックしてみます。
自分では取り入れる機会の無かった思考に触れることができました。
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